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【2168】【こだ運27】総合スレッド 南鉄/宮津覚 2020/08/10 16:54 [未読]

【2212】【Nミニダイヤ】北陸鉄道金石線 南鉄/宮津覚 2020/09/17 23:34 [未読]

【2212】【Nミニダイヤ】北陸鉄道金石線
 南鉄/宮津覚  2020/09/17 23:34

 南鉄です。

 今回は少人数に対応して、ちょっとしたダイヤ運転で楽しもうと思います。
お題は北鉄金石線です。ローカル私鉄の中でもマイナーですから知ってるメンバー
も少ないと思いますが。

 金沢を中心に北陸の各地に路線があった北陸鉄道の1支線が金石線です。
金沢駅表玄関の横からは現在も北鉄浅野川線が今でも走っていますが、もうひとつ、駅から歩いて7-8分、北陸本線の踏切を越えた駅裏の中橋からひっそりと金石線は出ていました。「かないわ」線と読みます。

 金沢の中心地から一直線に日本海側の港町、金石町に向かう金石街道(金石往還)
の路肩に沿って金石、右に曲がって隣町の大野港を結んでいたのが金石線です。
全長7.2kmで銚子電鉄よりちよっと長いくらいの短線区で、全線所要20分程度、ちょうど真ん中に畝田駅(うねだ)があって、ここで交換をする30分ヘッドの運転でした。あと金石も交換可能駅でした。

 廃止は昭和46年9月ですから、もう50年近く前になりますね。私も廃止直前の夏休みに初めて北陸私鉄早回りに行ったときに一度中橋駅を見ただけで、40年代以降北陸鉄道が支線のバス転換廃止を進める中では早いうちに廃止になりました。

 金石線の特徴は、軌道線でしたが併用軌道ではなく路肩を走りました。また、金石地区は江戸時代から北前船の寄港で栄えた港町で、醤油・味噌蔵の多いところで醤油は今でも有名です。そんなわけで金石には2線の貨物ヤードがあったり、金石と大野港間には三善製紙の専用線があったり、中橋のとなりの長田町からはスイッチバック式に貨物側線があって金属工場と石油の貯油施設があってタキの出入りがあるなど貨物輸送が盛んな線区でした。金石からは醤油などの出荷と製紙工場への原木の搬入、製品の搬出がありました。

 そこで、中間の畝田で交換の30分ヘッドですから、いったい貨物列車はどうやって走ったのかというと、定期列車の続行で運転されていました。定期列車の前面に
オレンジ地に赤丸の続行票を下げて、後ろから北鉄特有の電気機関車モドキが黒貨車を6-7両牽いて追いかけてくるという感じです。駅間の閉そく信号機なんてものはありませんから、軌道線だから出来る続行運転ですね。

 ここでナゾなのは金石線はいったいどんな閉そく方式だったのだろうということです。交換駅の畝田は無人駅ですからタブレット方式はとれません。中橋には北鉄特有のちょっと小振りの2色灯の出発信号機があったのは覚えていますので、主要駅のみに軌道回路がある特殊自動閉そく方式なのかなぁ、ナゾです。


中橋      畝田  金石  大野港 
 ◎−−−ー−−−◎ー−−◎ーーー◎
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国鉄連絡線

 中橋には国鉄金沢から貨物連絡線が来ていて、北陸本線の交流電化後は北鉄の
貨物移動機然としたDLが国鉄構内まで推進したり、牽いてきたりしていました。
中橋駅は街道からちよっと奥まったこじんまりとした構内で2線の車庫線のほか、
2線のホームと短い側線が2本ほど、その昔は木造サハや路面電車改造サハの連結なんかもあったのに構内に機回し線などはありません。国鉄直通貨車の受け渡しもあるのにいったいどんな運用をしていたのか。今回のダイヤ運転のミソでもありますので中橋の構内掛で楽しんでみて下さい。

 史実では、廃止前は北鉄オリジナルの3000型モハが5両とクハが1両。機関車は前は凸型ボギーのEBなどがいましたが、最後は2軸単車をボギーに改造した荷物電車然としたEBなどというゲテモノ機関車が数両いました。

 ダイヤ運転ではもう少し前の時代もミックスして、3運用、運転士3名と中橋構内掛1名の4名で楽しみます。車両は北鉄のものはありませんので、富井電鉄の小型車で代用しますが雰囲気は出ていると思います。

 檀上先生の壮大な五新鉄道ダイヤの合間にお気軽に金石線のミニダイヤをお楽しみ下さい。

 でわ
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