鉄道模型フォーラム Model Train

喫茶『カブース』

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【485】台湾へ行ってきます 真水浩一 2007/04/29 14:18 [未読]

【487】【台湾へ行って来ました】その1 真水浩一 2007/06/12 01:19 [未読]
【488】RE: 【台湾へ行って来ました】その1 浜ちゃん/浜田昌和 2007/06/12 22:19 [未読]
【490】【台湾へ行って来ました】その1の2 真水浩一 2007/06/14 02:38 [未読]
【491】【台湾へ行って来ました】その2 真水浩一 2007/06/16 21:19 [未読]
【492】Re:【台湾へ行って来ました】その2(文字化け補足) 真水浩一 2007/06/16 21:28 [未読]
【493】【台湾へ行って来ました】その3 真水浩一 2007/06/23 22:56 [添付][未読]
【494】【台湾へ行って来ました】その3の2 真水浩一 2007/06/23 22:58 [添付][未読]
【495】【台湾へ行って来ました】その3の3 真水浩一 2007/06/23 23:01 [添付][未読]
【498】RE: 【台湾へ行って来ました】その3の3 浜ちゃん/浜田昌和 2007/06/24 18:36 [未読]
【499】Re:RE: 【台湾へ行って来ました】その3の3 真水浩一 2007/06/26 23:34 [添付][未読]
【500】Re:RE: 【台湾へ行って来ました】その3の3 真水浩一 2007/06/26 23:38 [添付][未読]
【502】Re2:RE: 【台湾へ行って来ました】その3の3 浜ちゃん/浜田昌和 2007/06/29 12:23 [未読]
【503】Re: 【台湾へ行って来ました】給水加熱器 真水浩一 2007/06/30 23:48 [添付][未読]
【504】Re: 【台湾へ行って来ました】給水加熱器 真水浩一 2007/06/30 23:51 [添付][未読]
【497】【台湾へ行って来ました】その3の5 真水浩一 2007/06/23 23:10 [添付][未読]
【496】【台湾へ行って来ました】その3の4 真水浩一 2007/06/23 23:07 [添付][未読]
【501】【台湾へ行って来ました】その4 真水浩一 2007/06/27 01:57 [添付][未読]
【505】【台湾へ行って来ました】その5 真水浩一 2007/07/01 01:26 [添付][未読]
【509】Re:【台湾へ行って来ました】その5 エドガー/山下真弘 2007/07/23 23:06 [未読]
【510】Re:【台湾へ行って来ました】その5 真水浩一 2007/07/31 22:38 [添付][未読]
【506】【台湾へ行って来ました】その6 真水浩一 2007/07/08 23:58 [添付][未読]
【507】【台湾へ行って来ました】その7 真水浩一 2007/07/22 22:56 [添付][未読]
【508】【台湾へ行って来ました】その7の2 真水浩一 2007/07/22 23:00 [添付][未読]

【487】【台湾へ行って来ました】その1
 真水浩一  2007/06/12 01:19

え〜、タイトルの通りでして…。
5月19日から21日にかけて、2泊3日で台湾旅行に行ってきました。ちょっと日がたってしまったけど、記憶がなくならないうちに記録に残しておこうかなっと思います。

1日目。成田から空路台北へ。台北国際空港は今話題の台湾新幹線の桃園駅近くにあります。近くといってもバスで20分ほど離れていますが、それでも台北中心部からの距離約40kmを考えると、新幹線が開通してぐっと便利になりました。
さて、通関手続きを済ませた一行は、専用バスで桃園駅へ。桃園駅は地下駅で、地上には温室のようなガラス張りの建物があるだけで周囲には何もない。日本の新幹線の駅も、開通当初は田んぼの真ん中だったところがあったけど、ここもいずれはホテルやオフィスビルが建つようになるんでしょうかねぇ。
 ここで台湾新幹線の成り立ちを簡単に説明しますと、台湾自体は九州より少し小さな島で、ちょうど福岡の位置が台北、これから目指す高雄は鹿児島の位置になります。鉄道は西部幹線(鹿児島本線?)と東部幹線(日豊本線??)を中心に若干の支線(香椎線???)が存在し、新幹線は西部幹線に沿って敷設されています。
先ほどから「新幹線」という言葉を使っていますが、正式には「台湾高速鉄道(略称・高鉄)」といいまして、在来線である「台湾鉄路管理局(公営)」とは独立した存在(民間会社)で、このあたり、JRが新幹線を運営して在来線は第3セクターに切り離してしまう日本とは逆の関係になります。台湾では、新幹線の方が第3セクターなんですね。
運営が別だからなのか、在来線の駅と高鉄の駅がどこも結構離れています。というわけで、この高鉄桃園駅も周囲は閑散としていて、送迎の車もチラホラで、一体どれだけの人が新幹線を利用しているのか、心配になります。それはさておき、添乗員から切符が配られました。乗車券と指定券が1枚になった、何かのプリペイドカードみたいなオレンジ色の薄い磁気カードです。自動改札を通り、エレベータで地下のホームへ降りると、なんかまるで東京○トロの駅のよう。上下線が分離した、片面1線のホームです。そしてホームで待っていると、日本の700系のカモノハシスタイルをスマートにしたような、さらに洗練された形状のオレンジ色の車両が入ってきました。側面や窓、ドア回りは日本の新幹線そのまま。乗ってみると車内の作りもほぼ同じ。だけど何かが違う…。すごく違う。何だ、この違和感は?
指定券と座席を見比べて、そして列車が走り出してわかりました。この列車は台北から高雄へと南へ向かって走るのですが、座席配置が進行方向に向かって右手(西側)が3列、左手(東側)が2列。号車番号は先頭(南側)から1号車・2号車となっていて、席番は最前列の右側から1A、1B、1C、通路を挟んで左手へ1D、1E。わかりますか?日本と裏返しなんです。鏡に写したみたいに…。慣れるまで、結構時間がかかりました。
さて、窓の外に目を向けると、風景も日本そっくりです。数十メートル四方に整然と仕切られた田んぼ、時々通りすぎる家々と町工場、少し遠くに見える小さな山、そして短いトンネル。まるで東海道新幹線に乗って愛知県から岐阜県を走っているような、そんな感じです。スピードは300km/h。速い。これには参りました。確かにすごく速い。
いくつか駅に停車して約1時間40分で終点の「高鉄左營」に着きました。この駅は、高雄の郊外に位置し、市内まで約8km。在来線の駅が併設され、こちらは「新左營駅」といいます。これとは別に、在来線には「左營駅」があり、ちょっとフクザツ。
とにもかくにも成田から飛行機と新幹線を乗り継いで、1日がかりで高雄に着きました。実は成田と高雄の間には直行便もあるとか…。なぜ直行便にしなかったのかと主催者側に聞いたら、「台湾新幹線に乗りたかったから」。特に異論ナシ、です。(続く)

埼玉県桶川市 真水浩一
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【488】RE: 【台湾へ行って来ました】その1
 浜ちゃん/浜田昌和  2007/06/12 22:19

海側を3列にした・・・海は見えないかなぁ。山側を2列にしたのかな。
しかし、第三セクターとは知りませんでした。
続き、期待しています。(^_^)v

浜ちゃん/浜田昌和@千葉県船橋市
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【490】【台湾へ行って来ました】その1の2
 真水浩一  2007/06/14 02:38

浜ちゃん、コメントありがとさんです。
私は仕事の都合で火曜と水曜は帰宅が非常に遅いのですが、浜ちゃんのコメントがうれしかったので、今日は特別に夜更かしします。
特別なので、タイトルは「その1の2」です。キーの打ち間違いではありませんヨ。

さて、座席番号は「裏返し」の新幹線ですが、複線の線路は日本と同じ左側通行。在来線も左側通行。道路は右側通行(左ハンドル)です。走っている自動車のほとんどが日本製だけど、大衆車から高級車からトラックまで、見慣れた車がみ〜んな左ハンドル。ちょっと異様です。
 前回の「その1」で紹介したカード型乗車券を今よく見なおしたら、磁気カードとは言ってもペラペラの薄紙で、裏面に磁気テープの帯がついたシロモノでした。そりゃそうですよね。基本的に使い捨てするものだから…。左上に「團體票」と入っています。日本の漢字に直すと「団体券」ですね。運賃も書いてあって1265台湾ドル。1台湾ドル=3.75円くらいなので、最高時速300kmの列車に1時間40分乗って4743円ってこと?…安い!! 台湾では運賃と料金が一緒の計算なので、これだけ払えば新幹線に乗って桃園から高雄に移動できるんです。団体ではない通常価格でも1330台湾ドル=5000円弱。台湾へ行ったら、鉄道旅行を大いに楽しみましょう。
ちなみに、台湾新幹線にはグリーン車にあたる特別車両が1両ついています(在来線はオール普通車)。編成案内で「商務車廂」というのがあったから、てっきり「車掌のいる車両」かと思ったら、これがグリーン車。「商務」=ビジネス。つまり、「商務車廂」とは「ビジネスクラス」を意味していたのでした。桃園〜高雄間の「商務車廂」の票價(券価)は2200台湾ドルです。
 今、手元にあるその時の乗車券ですが、台湾では使用済乗車券の回収には余り熱心ではないようで、新幹線を降りて駅の外へ出るときに自動改札を通ったら、日本ならそのまま改札機で回収されるところ、台湾新幹線はなんと使用済乗車券が改札機から出てくるんです。「どうぞお持ち帰り下さい」って感じで。在来線でも改札脇の「精算所」(っていうのかどうかわからないけど、そういう役割の窓口)の前に「○○站證明用」と彫られた四角いゴム印があり、これを自分で押して改札係員に提示すれば、切符は持ち帰れます。結構、使っている人を多く見ました。当然私も全ての切符をこの方法で持ち帰りました。ただこのゴム印、どこの駅でも文字が読めないくらいすり減っていて、しかもスタンプ台はインク過剰でベタベタ。乾くまで時間がかかったのには閉口しました。
なお、このゴム印の「站」という文字は、日本語の「駅」に相当します。

 では今日はこの辺で。(さらに続きます)

埼玉県桶川市  真水浩一
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【491】【台湾へ行って来ました】その2
 真水浩一  2007/06/16 21:19

 台湾2日目は、主催者がいろいろオプションを用意して下さいましたが全て断り、夕食の集合時間だけ確認して一人旅に出ました。嘉義を9:00に出発する阿里山森林鉄道を見るには「高雄7:18開、嘉義8:36到、自強1006次」に乗ればOKらしい。「開」は発、「到」は着、「次」は号とか便とかにあたる字です。ホテルのレストランは朝6:00からだそうで(ゴルフ客向け?)、ほぼ一番乗りで食事して出発です。天候は、今にも雨が降り出しそうな曇り。一行の中にはゴルフに行く人もいるようだけど、大丈夫かな?この時期の台湾は、前線が停滞しやすいとのこと。日本風に言えば、ズバリ「梅雨」。しかも、熱帯(北回帰線より南です)の梅雨は、スコールのような雨が降るのです。
 いざ、歩いて高雄站へ。通り沿いの建物は、ちょっと特殊な作りをしています。まず道路には幅2mくらいの歩道があって、続いて建物の1階部分が2mほど後ろへ下がっています。この下がった部分の2階以上は普通の建物になっており、1階部分はオープンスペースとして歩行者が自由に行き来しています。つまり、幅4mの歩道っていう感じです。ただ、建物の主に占領されていることも多く、レストランの店先ではテーブルやイスがあって何か食べてる人がいたり、バイクショップの店先ではバイクがズラリと並んでいたり、はたまた車が頭から突っ込んで駐車していたり、犬が寝ていたりで、すごく歩きずらい。その都度車道に出てよけるんだけど、車は右側通行。よく見ていないと、車やバイクが思わぬ方向からやってきます。しかも「歩行者最優先」ではないようで、青信号で横断歩道を渡っていても、右折・左折の車が目の前をかすめて通ります。台湾では道を歩くのも命がけ(決してオーバーな表現ではありません)。旅行保険、入っておくべきだった…。
 決死の思いで、高雄站着。駅前広場から道路1本挟んだ場所には、6年前まで使用されていた旧高雄駅舎が移築・保存されています。日本統治時代の建物で、確かに「地方都市のターミナル駅」と言われると「なるほど」と答えたくなる、懐かしい雰囲気です。
 出札窓口では言葉は通じなくても紙に書けばOKと聞いていたので、あらかじめ用意していたメモ用紙に「自強 No.1006 到・嘉義 1張」と書いて係員に手渡します。果たして……、係員が操作した機械から出てきた答えは「248元」。よかった、通じたらしい。お金を払うとキャッシュカード大の薄緑色の切符をくれました。
 ここで解説。「自強」とはいわゆる「愛称名」ではなく、種別を表しています。「自強」は特急にあたり、急行は「&#33682;光」、その下に「復興」があります。語源は故事や国家的スローガンに由来しているようです。これに限らず、台湾では道路名も同様の名づけがされており、どこの街に行っても「成功」「勝利」「民生」などという街路が存在します。パッと地図を見ただけでは、どこの都市かわからなかったりして。
 「自強」「&#33682;光」「復興」は、それぞれ指定料金込みで別々の運賃体系になっていて、切符は列車ごとに買うようになります(飛行機みたい)。「自強」は西部幹線では1時間に1〜2本と、中心的存在です。車両は主に電車とプッシュプルトレインで、オレンジを基調としたデザイン。「&#33682;光」は「自強」と同じデザインながら、こちらは客車で1〜2時間に1本程度。「復興」は1日数本、これは水色と白の客車です。このほか、ローカル列車として「区間車」「普快車」と呼ばれる種別があります。それと、出札窓口で見た「248元」。台湾の通貨は国際的には「台湾ドル(NT$)」、国内では主に「元」と呼ばれています。さらに硬貨を良く見ると、刻まれた単位はなんと「圓(=円)」。ちょっとびっくりです。(続く)

埼玉県桶川市  真水浩一
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【492】Re:【台湾へ行って来ました】その2(文字...
 真水浩一  2007/06/16 21:28

文字が出ないようなので補足です。
急行を意味する「&#33682;光」の「&#33682」は、草カンムリに「呂」という字です。
よろしく。

埼玉県桶川市 真水浩一
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【493】【台湾へ行って来ました】その3
 真水浩一  2007/06/23 22:56

ここでちょっと一息。「台湾鉄路写真館」です。
1枚目は「旧高雄駅舎」。

埼玉県桶川市  真水浩一

添付画像
【高雄旧駅ノa.jpg : 15.1KB】
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高雄旧駅ノa.jpg
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【494】【台湾へ行って来ました】その3の2
 真水浩一  2007/06/23 22:58

2枚目は台湾新幹線。3日目に高鉄左營駅(地下駅)で撮ったものです。

添付画像
【高鉄前面1a.jpg : 9.0KB】
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高鉄前面1a.jpg
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【495】【台湾へ行って来ました】その3の3
 真水浩一  2007/06/23 23:01

2日目に出会った阿里山のシェイ(静態保存機)・・・嘉義市内にて
軌間中心とボイラー中心がズレているのが、チャームポイント。

添付画像
【シェイ正面a.jpg : 24.5KB】
[添付]
シェイ正面a.jpg
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【496】【台湾へ行って来ました】その3の4
 真水浩一  2007/06/23 23:07

台湾鉄路管理局(西部幹線)の踏切です。日本と全く同型。警報音も同じでした。
通過しているのは区間車(各駅停車のローカル電車)。高雄・左營間にて。

添付画像
【踏切2a.jpg : 28.1KB】
[添付]
踏切2a.jpg
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【497】【台湾へ行って来ました】その3の5
 真水浩一  2007/06/23 23:10

高雄駅にて。日本製の旧型客車!
詳しくは本編「その6」か「その7」あたりで・・・。

添付画像
【デッキa.jpg : 14.1KB】
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デッキa.jpg
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【498】RE: 【台湾へ行って来ました】その3の3
 浜ちゃん/浜田昌和  2007/06/24 18:36

あああ、ありがとうどさいますぅっ!!!

サイドビューもお願いしますぅっ!!!

&大きくで!!!

ライト小さっ!

ちょっち興奮ぎみ! 浜ちゃん/浜田昌和@千葉県船橋市
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【499】Re:RE: 【台湾へ行って来ました】その3の3
 真水浩一  2007/06/26 23:34

ちょっと画像が小さかったようなので、まずは正面の大きいのをアップしますね。
重たくないかな?

添付画像
【シェイ正面.jpg : 253.8KB】
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シェイ正面.jpg
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【500】Re:RE: 【台湾へ行って来ました】その3の3
 真水浩一  2007/06/26 23:38

もう一枚はサイドビュー。もちろん、こちら側ですよね。
輸送の時にはずしてそのままなのか、シャフトが若干足りません・・・ネ。

添付画像
【シェイ右横.jpg : 165.1KB】
[添付]
シェイ右横.jpg
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【501】【台湾へ行って来ました】その4
 真水浩一  2007/06/27 01:57

なんだかんだといいながら、今日も火曜の夜更かしです。
 前置きが長くなったけど、いよいよ在来線の旅の開始です。改札でパンチを入れてもらい(これも懐かしい光景)、跨線橋で数本のホームの上を渡ります。跨線橋の窓には金網が張られ、ちょっと閉鎖的。その間から見下ろすと、目にやさしい1067mm軌間が長く伸び、これから乗車するプッシュプルトレインの「自強1006次」の姿も見えます。ホームへの階段を降りてまず目に付いたのが、全ての連結面についているテールライト。「中間車は客車」という考え方だからでしょうかねぇ。車内に入ると、中の作りは日本の特急と同じで、通路の両側にフリーストップのリクライニングシートが2列ずつ。「目にやさしい」のは軌間のせいだけではなく、車体長20mというところにもありました。そして、座席も「体にやさしい」東洋人向けのサイズ。快適です。
 定刻通りに、すばらしく静かに発車。流れる車窓は日本とよく似ています。よ〜く見ていると、鉄道設備が日本と全く同じなんですね。踏切も、構内の入替信号機(あの白熱灯が3個ついたやつ)も、転轍機(白黒の錘とか、青い丸・黄色い矢羽根とか)も、留置線の接触限界標識(っていうの?あの白い四角いマーク)も。そして、ちょっと大きな駅には必ずと言っていいほど、黒い有蓋ボギー貨車が数両置いてあります。遠目にはワキ1000風なんだけど、扉がワム90000タイプの片開き。8両ほどが連結状態で留置されています。予備車?救援車?それとも何かの備蓄目的?……謎です。
 なんてことを考えているうちに、あっという間に嘉義到着。そして向かうは阿里山森林鉄道のホーム。こちらは762mmです。ちょっと待ってたら、行き止まりホームに向かってディーゼル機関車を先頭に客車が1両2両…と入線です。あっ中間にもディーゼル機関車が。そしてさらに客車が数両。阿里山森林鉄道では客車の分離暴走を防止するため、坂下側に機関車を連結します。今日はその編成をそっくり2本つないでの運行です。なんか大井川鉄道のような雰囲気だな〜。それもそのはず、姉妹鉄道とのことでした。
 普段は1日1本13:00発だけしかないけど、日曜にはこの9:00発が増発されます。でも乗客はパラパラ。増便・増結する必要があるのでしょうか?それとも下山客用かな?。実は阿里山では安くて速い登山バスが運行されていて、鉄道は旅客輸送用交通機関としての使命は既に終わっています。ただ、沿線の景色や鉄道そのものに魅力を感じるファンが多く、「片道だけでも鉄道で」という観光客によって、何とか支えられている状態なのです。
 さて9:00。発車を見送ったらシェイを訪ねて嘉義市内へと繰り出します。改札を出る前に、切符に「証明印」を押して「お持ち帰り〜」。(続く)

埼玉県桶川市 真水浩一

※今日の1枚は、自強1006次。嘉義駅で降りた時に撮りました。

添付画像
【ゥ強1006.jpg : 43.2KB】
[添付]
ゥ強1006.jpg
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【502】Re2:RE: 【台湾へ行って来ました】その3の...
 浜ちゃん/浜田昌和  2007/06/29 12:23

ありがとうございます。

煙突の後ろの給水過熱器みたいなのは何なんでしょう?
模型のシェイにギヤカバーを付けたくなってきました。
ヘッドライトが小さいのは、何かあり合わせのを付けたんでしょうね。

OKRR/LB 浜ちゃん/浜田昌和@千葉県船橋市
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【503】Re: 【台湾へ行って来ました】給水加熱器
 真水浩一  2007/06/30 23:48

たぶん給水加熱器で正解と思います。
斜め前からの画像をつけましたので、確かめてみてください。

添付画像
【シェイ右側.jpg : 271.4KB】
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シェイ右側.jpg
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【504】Re: 【台湾へ行って来ました】給水加熱器
 真水浩一  2007/06/30 23:51

もう1枚、別角度からのアップです。

添付画像
【煙突左後.jpg : 143.8KB】
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煙突左後.jpg
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【505】【台湾へ行って来ました】その5
 真水浩一  2007/07/01 01:26

 嘉義駅前は小さなロータリーがあって、バスやタクシーが忙しげに出入りしています。一角に「公車站(バスターミナル)」があったので、シェイのいる嘉義公園までのバスを探します。知らない街でバスに乗るというのは日本でも結構冒険ですが、外国では本当に右往左往。キョロキョロしていると親切そう(?)なオバちゃんが大声で話しかけてくるというのは万国共通の現象で、「※▲…◎◎◆…」。何て言ってるんだろう。「ゴメンネ、ワカラナ〜イ!」と日本語で答え、逃げるように(いや、逃げてる)駅へ戻りました。どうしよう…、もう公車站に近づくのは不可能だな、と思いながら再度駅前広場を見渡したら、道路標識に「↑嘉義公園」という表示が!。どれだけ距離があるのかわからないけど、これを信じて大通りを歩くことにしました。
 でも、歩けど歩けど公園らしい雰囲気にはなりません。街並みは駅前商店街が終わり、事務所や住宅が増えてきました。だんだん通行人も減ってきました。建物の間の路地をのぞきこむと、踏切が見えます。阿里山森林鉄道でした。そうか、これに沿って歩いていたんだ…。やがて建物も終わり、長い長い塀が現れました。塀をよく見ると、SL(シェイ)のレリーフが嵌っています。さすが、森林鉄道の街ですね。中は工場のようですが、森林鉄道に関連した施設でしょうか。製材所とか。かなり歩いたところで塀が切れ、門があったのでひょいと中を見ると………、えっ、なにこれ……。思わず息を飲みました。「阿里山森林鐵路嘉義車庫園區」。公園風の園内にはナローのレールが広がり、カラフルな車両に見入る人、単に歩いている人、中には犬(しかも大型犬)を散歩させてる人もいたりして。さっき見た工場のような建物は、ディーゼル機関車の格納庫でした。そして転車台、古い客車、シェイ23号機!
 守衛さんに笑顔で挨拶したら中に入れてくれ、あとは写真を撮り放題。もう、とにかくびっくりです。奥へ奥へと進むと「修理工廠」と書かれた緑色の建物。そのあたりで線路は一旦収束して踏切となり、その向こうで再び広がって駅になっています。これが北門駅。知らないうちに、阿里山森林鉄道を一駅分歩いていたのでした。北門駅は阿里山へ向かって右手に旧駅舎。どっしりとした和風の建物です。左手が2階建ての新駅(ビル)で、広い駐車場があります。ここに車を置いて鉄道に乗り換えれば、楽チンですね。
 どれだけ時間が過ぎたんでしょうか。興奮覚めやらぬまま最初の門に戻って守衛さんに挨拶し、嘉義駅へと戻りました。車庫園區から嘉義駅まで歩いて15分。次の目的地の新營までは、10:29発の自強1003次に駆け込み乗車でした。とすると、園區内を歩いていたのは1時間ほどですね。結局、嘉義公園はどこだったんだろう? (続く)

埼玉県桶川市  真水浩一

※添付画像は、車庫園區入口の門です。初めての街をあてずっぽうに歩いていたら、いきなりこんな風景に出くわしました。とってもラッキー。

添付画像
【園入口.jpg : 147.4KB】
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園入口.jpg
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【506】【台湾へ行って来ました】その6
 真水浩一  2007/07/08 23:58

 嘉義から新營へは、南(高雄)方向の列車で戻ることになります。嘉義を出て間もなく進行右手の車窓には、北回帰線の位置を示す大きなモニュメントが見えます。それと前後して、ここまで何とか持ちこたえていた空から雨粒が落ちてきました。15分ほどで新營に着いたときには、外は見事なまでに土砂降りの雨。あ〜あ…。台湾糖業のトロッコまで歩こうと思ったんだけど、これでは一歩も外に出れない。観光案内所があったので、とりあえずそこで相談することにしました。若い案内嬢が迎えてくれ、漢字・英語混じりの筆談で何とか意思が通じ合うと、観光パンフを探し出してタクシーまで手配してくれました。お礼を言ってタクシーに乗車。街中にさりげなく通っているナローの踏切をいくつか渡り、台湾糖業の大きなヤードの前で止まりました。料金メーターがついてないけど、案内嬢が交渉してくれた価格100元を払うと、運転手氏は大喜び。ひょっとしてボラれたのかな? でもタクシーに約5分乗って約375円なら、そうでもないか…。
 さて、タクシーが行ってしまうと、途端に寂しくなります。広大なヤード、隅に置かれたサトウキビ貨車。期待していた「ナロー博物館」とはちょっと違うな〜。と、やがて猛烈な雨の中をトロッコ列車が到着しました。数組の家族連れが降りてきます。どうやらこれに乗って「博物館」まで行くようです。所要は片道約30分とのこと。晴れてたら迷わず行くんだけど、この雨の中トロッコに30分乗るのはどうもねぇ。結局遠慮することにしました。
 窓口係の女性(今度はちょっと年のいったお姐さん)に「到・新營車站。TAXI」と書いてタクシーをお願いし、新營駅に戻ったら11:45。次の高雄行き自強号まで約1時間あるので、ここで昼食を取ることにしました。せっかくだから飲茶か鶏飯のお店に、と思ったんだけど外は相変わらずの大雨で、駅舎から全く外に出れない状態。仕方なく構内の売店に目をやると、「7-11」のロゴマークが見えました。ここならおにぎりとお茶くらいはあるだろう、まさか台湾まで来てコンビニで昼飯を買うとは思わなかった。だけど、「おにぎり」ってあるのかな?(車窓からは確かに田んぼが見えた)。「お茶」はありそう。
 果たして、「おにぎり」はありました。三角形の白飯に海苔が巻かれ、ビニール包装を両側に引っ張る日本と同じスタイルの「おにぎり」が。ただ、具がなんか変。梅干とかタラコは始めから期待してなかったけど、「九州煮鶏肉」??宮崎の地鶏のこと?さらには「ベーコンエッグ」??しかもカタカナで書いてある!!。まあ、いいや。「おにぎり」と思うから変なのであって、「中華風白飯チマキ」としてなら、まぁこんなものでしょう。結構おいしいし〜。そして「お茶」。レジで「これはサービスです(と言ったかどうかわからないけど)」と言われたような気がして無料でもらったパックの緑茶。一口飲んでびっくり。砂糖入りでした。日本では紅茶に砂糖は普通だし麦茶に砂糖を入れる子供もいるけど、その理屈で言えば緑茶に砂糖も不思議ではない…のかな?。でもやっぱりちょっと、カルチャーショック!!。お味は「午後の緑茶」ってところでしょうか。(続く)

埼玉県桶川市  真水浩一

※添付画像は、台湾糖業の観光トロッコ列車です。向こう側にサトウキビ貨車が留置してありますが、別画像から切取・貼付してみました。

添付画像
【台糖(2枚).jpg : 143.3KB】
[添付]
台糖(2枚).jpg
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【507】【台湾へ行って来ました】その7
 真水浩一  2007/07/22 22:56

 忙しさにかまけている間に、前回からかなりの時間がたってしまいましたが、いよいよ最終回です。
 さて、最後の列車は自強1011次、新營12:53開、高雄13:49到。朝、高雄を出てから約6時間半。とても濃密な時間が流れました。この後も高雄市内で路線バスに乗ったら雨漏りがしていたとか、デパートの玩具売場でプラレールのキハ40を見つけたりとかいろいろあるのですが、キリが無いので、最後は高雄駅構内の風景を描写して終わることにします。
 高雄は西部幹線の終点であると同時に東部幹線との接続駅でもあります。東側にも若干の電化区間はありますが、客車列車の牽引機は高雄からディーゼル機関車になります。ちょうど高雄14:00開の普快車が、機関車の紫煙を残して出発していきました。台湾の普通列車には、区間車(冷房車。主に電車)と普快車(非冷房。主に客車・気動車)があり、高雄周辺の普快車は日本の旧型客車です。現在生き残っている客車は冷房改造車(でも普快車扱い)。窓配置はスハ44タイプの小窓の行列で、4隅にRがついたノーシル・ノーヘッダー。パッと見た目にはナハ11を小窓にしたようなスタイルです。色が水色になっているけど雨ドイやツカミ棒などのデッキ回り、さらにテールライトの反射板は私らの年頃のオジサンには懐かしさいっぱいです。車内は回転式クロスシート、冷房改造時に窓をハメ殺しに固定してベンチレータは撤去されています。
 実は翌3日目の早朝、集合までの時間を利用して1駅だけ往復乗車してきたんだけど、手動ドアを開けたままの走行や時折カクンカクンとくる前後方向の振動。こんなところで再び体験できようとは夢にも思いませんでした。
 添付の写真は、高雄駅構内です。中央のオレンジ2色の車両が呂光号。併結されている荷物車の青い車体は、冷改前の旧型客車の標準塗装です。中線に留置中の青い客車はインドネシア製(かな?)の非冷房車。画面の奥側にワム90000風のワキが連結されているのが見えるってことは事業用車代用でしょうか。一番手前には復興号の編成が止まっています。高雄駅ではこんな光景が、今でもごく普通に見られます。
 なお、6月には台鉄120周年を記念して島内1周のSL列車の運転が行なわれ、この時の様子が日本の鉄道誌にも紹介されています。(牽引機はどう見てもC12、だよなぁ)
 海外旅行でありながら、車両や駅舎などあちこちに懐かしい雰囲気を満喫して、台湾3日間の旅は終わったのでした。(終)

埼玉県桶川市  真水浩一

添付画像
【跨線橋から.jpg : 347.6KB】
[添付]
跨線橋から.jpg
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【508】【台湾へ行って来ました】その7の2
 真水浩一  2007/07/22 23:00

画像1枚、オマケです。
跨線橋から見た荷物車の車端部です。

添付画像
【荷物ヤ端.jpg : 146.1KB】
[添付]
荷物ヤ端.jpg
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98)@p1084-dng24chibmi.chiba.ocn.ne.jp>

【509】Re:【台湾へ行って来ました】その5
 エドガー/山下真弘  2007/07/23 23:06

こんばんわ。エドガーです。

シェイの現物はどんなでしたか?
模型でしか見たことのないシェイにも、「その6」のサトウキビ列車にも惹かれます。台湾にはまだまだナローがあるんですね。
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.8.1.5) Gecko/20070713 Firefo...@js228.opt2.point.ne.jp>

【510】Re:【台湾へ行って来ました】その5
 真水浩一  2007/07/31 22:38

遅い返答ですみません。

シェイを見た感想は、まぁ何と言いますか、大きさ的には遊園地の機関車みたいで、あまり公共交通機関っぽくない感じがしました。本当は小さいながらも相当の力持ちだったらしいのですが。シリンダーの無い側って絵にならないためか、写真などの資料が少ないんですよね。この際だから、この辺を重点的に見たりして…。
それよりも日本の新交通システムのようなスタイルのミニ客車。私としてはこちらの方に興味を引かれました。添付の画像はシェイの近くに置いてあった客車で、なんとトイレとして使われています。
昔の子供は「汽車ポッポ」と言えば、肘を腰に当て腕を回転させてロッドの動きを表現したものですが、実物のシェイを見るとその常識がくつがえり、改めてその特殊性に気づかされます。よくこんな仕組みを考えたものですね。でも、歯車はメンテをしっかりしてないと抵抗が大きくなったんじゃないかな?。異物を巻き込んで事故になったりしなかったのかな?。

サトウキビ列車は、最も観光向けですぐ行けるのが新營のものと聞いていたのでここで見学しました。このような施設は他にも数ヶ所あるとのことで、台湾の奥深さを感じます。

埼玉県桶川市 真水浩一

添付画像
【トイレヤ.jpg : 248.7KB】
[添付]
トイレヤ.jpg
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