え〜、タイトルの通りでして…。
5月19日から21日にかけて、2泊3日で台湾旅行に行ってきました。ちょっと日がたってしまったけど、記憶がなくならないうちに記録に残しておこうかなっと思います。
1日目。成田から空路台北へ。台北国際空港は今話題の台湾新幹線の桃園駅近くにあります。近くといってもバスで20分ほど離れていますが、それでも台北中心部からの距離約40kmを考えると、新幹線が開通してぐっと便利になりました。
さて、通関手続きを済ませた一行は、専用バスで桃園駅へ。桃園駅は地下駅で、地上には温室のようなガラス張りの建物があるだけで周囲には何もない。日本の新幹線の駅も、開通当初は田んぼの真ん中だったところがあったけど、ここもいずれはホテルやオフィスビルが建つようになるんでしょうかねぇ。
ここで台湾新幹線の成り立ちを簡単に説明しますと、台湾自体は九州より少し小さな島で、ちょうど福岡の位置が台北、これから目指す高雄は鹿児島の位置になります。鉄道は西部幹線(鹿児島本線?)と東部幹線(日豊本線??)を中心に若干の支線(香椎線???)が存在し、新幹線は西部幹線に沿って敷設されています。
先ほどから「新幹線」という言葉を使っていますが、正式には「台湾高速鉄道(略称・高鉄)」といいまして、在来線である「台湾鉄路管理局(公営)」とは独立した存在(民間会社)で、このあたり、JRが新幹線を運営して在来線は第3セクターに切り離してしまう日本とは逆の関係になります。台湾では、新幹線の方が第3セクターなんですね。
運営が別だからなのか、在来線の駅と高鉄の駅がどこも結構離れています。というわけで、この高鉄桃園駅も周囲は閑散としていて、送迎の車もチラホラで、一体どれだけの人が新幹線を利用しているのか、心配になります。それはさておき、添乗員から切符が配られました。乗車券と指定券が1枚になった、何かのプリペイドカードみたいなオレンジ色の薄い磁気カードです。自動改札を通り、エレベータで地下のホームへ降りると、なんかまるで東京○トロの駅のよう。上下線が分離した、片面1線のホームです。そしてホームで待っていると、日本の700系のカモノハシスタイルをスマートにしたような、さらに洗練された形状のオレンジ色の車両が入ってきました。側面や窓、ドア回りは日本の新幹線そのまま。乗ってみると車内の作りもほぼ同じ。だけど何かが違う…。すごく違う。何だ、この違和感は?
指定券と座席を見比べて、そして列車が走り出してわかりました。この列車は台北から高雄へと南へ向かって走るのですが、座席配置が進行方向に向かって右手(西側)が3列、左手(東側)が2列。号車番号は先頭(南側)から1号車・2号車となっていて、席番は最前列の右側から1A、1B、1C、通路を挟んで左手へ1D、1E。わかりますか?日本と裏返しなんです。鏡に写したみたいに…。慣れるまで、結構時間がかかりました。
さて、窓の外に目を向けると、風景も日本そっくりです。数十メートル四方に整然と仕切られた田んぼ、時々通りすぎる家々と町工場、少し遠くに見える小さな山、そして短いトンネル。まるで東海道新幹線に乗って愛知県から岐阜県を走っているような、そんな感じです。スピードは300km/h。速い。これには参りました。確かにすごく速い。
いくつか駅に停車して約1時間40分で終点の「高鉄左營」に着きました。この駅は、高雄の郊外に位置し、市内まで約8km。在来線の駅が併設され、こちらは「新左營駅」といいます。これとは別に、在来線には「左營駅」があり、ちょっとフクザツ。
とにもかくにも成田から飛行機と新幹線を乗り継いで、1日がかりで高雄に着きました。実は成田と高雄の間には直行便もあるとか…。なぜ直行便にしなかったのかと主催者側に聞いたら、「台湾新幹線に乗りたかったから」。特に異論ナシ、です。(続く)
埼玉県桶川市 真水浩一
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