3。敷石の材質とデザイン
RMNの路面モジュールでは、紙に印刷して貼ることが推奨されていますが、この方法は湿度による反りが大きく、安定した走行を確保するには難があります。そこで、一切紙を使わない方法を考えました。
舗装道路の部分は前述のようにプラ板です。敷石には、パソコン用のプリンター用紙で、裏面に糊がついたフィルムシールを選びました。私が使ったのは、
パルコ株式会社の「ポリエステルタックフィルム・ゴリラA4IJF-6P」インクジェット用ホワイト艶消し
です。
このフィルムに敷石のパターンをパソコンを使って印刷します。敷石パターンとできあがりの写真を下に示します。パターンは、直線用と曲線用の2種類を用意しました。
おわかりのように、このパターンは非常に幾何学的です。当初は、敷石には凸凹が欠かせないと思って紙粘土等による表現を第一に考えていたのですが、Nifty鉄道模型フォーラムの井澤さんが作られたHOの路面モジュールが、思い切って単純化した敷石を使っておられて、これが非常に美しかったので、参考にさせていただきました。近寄ってみれば、非実感的ですが、遠目に見れば非常にすっきりとしており、車両を引き立てます。考え方、感じ方の問題だと思いますが、模型を作るにあたって、このような単純化されたデフォルメも有効だと思います。
この印刷パターンをカッターで切って、道路として貼ったプラ板の上に貼り付けていきます。その際、犬釘が見えないよう、できるだけ線路ぎりぎりまで寄せて貼ります。カーブの場所は、印刷パターンと実際の線路が必ずしも合わないので、いくつかに切って現物あわせで貼っていきました。
初期の作品を手がけてから、もう1年になろうとしていますが、耐久性はばっちりです。湿気やレールクリーニング液による反りやふやけはまったく見られませんし、糊のはがれもありません。
4。おわりに
Nホイホイへの適用工事が終われば、いよいよ大和川電軌モジュール本体の舗装工事にとりかかります。構想10年、施工10年の本モジュールも、いよいよ完成の時期に向かいます。
○+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++○
Shinji Danjo/Yamatogawa Tramway (大和川電気軌道 檀上 慎二)
Home page http://homepage3.nifty.com/s-danjo/yam/
大阪府 堺市

【shikiishi000.jpg : 106.1KB】
|
![[添付]](./data/21/image/clip_icon.gif) shikiishi000.jpg
|