鉄道模型フォーラム Model Train

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【335】急行「桜島」の旅〜現代版〜(その2)
 真水浩一  2005/08/21 13:09

さて、出発は8月13日朝。「ムーンライト九州」に乗るには桶川を昼頃までに出ればいいんだけれど、どうしてもこういう日は、朝早く目が覚めてしまうんですよね。桶川駅発9:14、湘南新宿ライン小田原行。急行「桜島」の時代には考えられなかったルートで出発です。
今の会社は自家用車通勤なので、電車に乗るのはすごく久しぶり。池袋の立体交差が完成してから、初めて通過します。このルートは、乗るたびに線路風景が変わりますね。新宿駅も、何やらまた工事してますし。ところで、「青春18きっぷ」はグリーン車自由席もOKになったんですね。旅行中、退屈しのぎに注意書きを読んでいて知りました。
新宿から先は変わり映えしない風景だからなのか、もう既に退屈しながら小田原に着いたのが11:17。急行「桜島」は、1961年10月の時刻表(私が見ているのは復刻版)によれば東京駅発9:18、小田原着10:41。約40分後ろを追いかけています。
この日は土曜だったので、もっと早起きすれば、新宿から「ホリデー快速ビューやまなし」という手もありました。これに乗ると中央本線回りで行っても「ムーンライト九州」に間に合うのですが、今回の旅は時間の余裕も楽しみたかったので、東海道線経由で動きました。
小田原からは、海沿いを走ります。ガラガラの車内。4人掛けボックス席を1人で陣取り、足を思いきり伸ばしながら車窓に目をやります。実は、鈍行の旅==窓を全開にして、吹きこむ風を全身で浴びながら・・・なんていう期待があったのですが、今どきの列車で冷房のついていない車両なんて無く、当然窓なんか開けられません。下手すると、ハメ殺しだったりもします。「夏だから」と思ってTシャツ1枚で乗ったら、逆に寒くて寒くて・・・。新幹線などと違ってドア開閉の多い各停用車両は、冷房が思った以上にキツイのです。結局、海も山もガラス越しに眺めながら、冷房の風に震える旅になってしまいました。
ほどなく熱海着11:59。接続の12:09静岡行は既に席が埋まっており、しばし立席で我慢することとなりました。さらに12:07着の「アクティー」からの乗換客で、車内は超満員に。11連2本の接続を4連1本で受けようってんだから、始めから無理な話です。12:49に富士到着。即、後続の富士始発12:58浜松行に逃げ出しました。今日の富士山は雲がかかっていて、裾しか見えません。でも、富士川、由比など、おなじみの風景の中を西へ進みます。
途中静岡付近から混み始め、浜松到着時はかなりの立ち客に。昼の東海道線は接続が非常によくできており、ほとんど待ち時間なく次の列車に乗りかえられるのですが、混雑時にはこれが仇となります。浜松着14:47。次の快速大垣行への乗換時間は4分。到着と同時に乗換客が、わっと移動します。座っていた私が電車を降りる頃には、もうあらかた席は埋まっており、またも立席です。
浜松発14:51。「桜島」は13:37発。差は1時間16分になりました。客車列車とはいえ、やっぱり急行は速い。現在、昼の熱海〜豊橋は、完全に各駅停車しかありませんが、せめて「青春18きっぷ」の時期だけでも、この区間を直通する臨時快速なんかあったら嬉しいんですけれどもねぇ。(あと、山陽線の岡山・広島方面もかな?)夜行だけが青春18族ではありません。昼行便の設定も、何かやって欲しいと思いました。

(続く)

埼玉県桶川市 真水浩一

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