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【2265】岡山臨港鉄道の沿革、概要など 南鉄/宮津覚 2022/04/23 18:46 |
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南鉄/宮津覚 2022/04/23 18:46 |
岡山臨港の貨物運用などを楽しんでもらうために、もう少し沿革やら概要を を書いておきたいと思います。 〇沿革 この岡南地区及び南西部一帯は学校で習ったことのある児島湾の干拓地です。 宇野線は宇野に向かいグッと西に遠回りしているのが分かります。 戦時中、岡南地区の軍需工場(倉敷絹織、三井造船、立川飛行機、汽車製造等)へ の専用線(側線扱い)として急造されたのが始まりですが終戦にて未完。 戦後、進駐軍(イギリス軍)の命令で軍用輸送と汽車製造岡山製作所向けの資材、 社員輸送のため専用線を完成させ国鉄のC57けん引の客車列車1往復が岡山から直通 したとのこと。一般旅客には解放されていなかったのですが、地元では「岡南鉄道」と呼ばれていたらしい。 汽車製造は貨車や客車を製造していたがS25に工場閉鎖。この専用線を使って岡 山県、市、汽車製造、倉敷絹織(現クラレ)、藤田興業(同和鉱業)などが出資の第 3セクターとして岡山臨港鉄道がS26に開業しています。 岡南地区の干拓工区は藤田組(後の同和鉱業)が担当していますし、藤田組の創 始者は汽車製造の開業にも関わっていたり、三井造船のエンジン工場の跡地は同和鉱業の岡山精錬所になっていたりと中々関係が深いです。 岡山臨港の貨物は最盛期30万トン、旅客は65万人で前回の岳南鉄道は100万トン 弱ですから規模は小さいですね。旅客も昭和40年代後半にに岡電バスや下電バス の路線が岡南地区に延びて減少、廃線時は19万人となりました。まぁ、現在の紀 州鉄道は10万人くらいで空気運んでますから貨物が無くなると厳しいですね。 岡南地区は岡山市のベッドタウン化が進んで住宅地が増えたので、岡山臨港も 生き残りをかけて大元から国鉄乗入れ(キハ10を6両導入、30分ヘッド)を要望し たり、岡山電軌の支線を延長して臨港線へ乗入れなど考えたようですが何れも断 念しています。 現在の岡山電軌は何気に積極的で、岡山駅前から市役所方面への延長計画があ ったりします。そのままずっと延ばすと大元駅前に出ます。夢物語ですが、臨港 線を新型路面電車が走るなんてのも妄想してしまいますね(^^ゞ 〇貨物運用 国鉄との貨物の授受は大元駅でするわけですが、臨港線の接続駅としては配線 などがとても貧弱です。貨物は当時、岡山操車場(現岡山貨タ)から貨物短絡線を 通って行き来しますが、宇野線は単線だし、大元駅は2面2線の交換駅でしかあ りません。貨物退避線なんかないのでダイヤの隙間で授受を行います。 なので岡山臨港発着の宇野線の貨物は到着便と発送便分けられていて、何れも 下り貨物で本線上で入換します。発送貨物は下り貨物に併結して茶屋町か宇野へ 一度行ってから上り貨物で岡山操車場に向かっていたと思われます(^^ゞ 貨物が多かった時代は朝夕に発着が2本づつ4本、晩年でも2本ありました。 当時の宇野線は1時間に普通が1本、快速(通過)が1本で他にも列車はありま したから、のんびりしていた時代とはいえあまり余裕はありませんね。 宇野線に接続して気動車も1時間に1本くらいやってきますし、スタフ閉そく なので貨物の本務機を大元に置いておくこともできません( ゚Д゚) ダイヤ運転では宇野線の貨物の機関士と臨港の本務機の運転士とで連携して ちゃっちゃと入換をしましょう(^^)/ 臨港の本務機の運転士は大元と南岡山(貨)の間を行き来します。南岡山では 入換機が組成して出発線にある次の貨物を引いて大元に戻ります。途中の岡南 福田発着の貨物もありますので入換があったりします。有効長を越えて編成は 出来ませんので南岡山にいる入換機の運転士とちゃんと連携しないといけません。 貨物運用の前後のスジには本務機の単機回送や岡南福田で出発線への次の発送 貨車の据え付けなんかもあります。 入換機は南岡山の専用側線(東線と西線があります)の貨車の発着入換と岡山港 の発着貨車の入換を行います。岡山港へは本線なので貨物のスジがありますが、 南岡山の専用側線は側線なのでダイヤはありません。本線列車の隙間で入換を 実施します。 発着貨車は決められた専用側線(工場、倉庫)で発着します。 種類ごと(黒貨車換算4両)×8本×2群あります。 1群の貨車は臨港線内の発送貨車として各側線にいます。もう1群は岡山操車場 に到着貨車として留置されています。これらが1日のダイヤが終わると入れ替わ ります。 宇野線貨物の運転士と南岡山の入換機の運転士は、この群ごとの中であれば 好きな貨車を組成できますが、ダイヤ上の制限がありますので臨港線内のスジ を見て選ぶ必要があります。 そんなに難しくはありません。岡南福田と岡山港の発着貨車に注意するだけ です。ここを見ているメンバーは大丈夫です。 いつもやって来る烏合の衆はトラップにハマる予定です(^^♪ 楽しみましょう。 運用する貨車の種類ごとに「貨車票」がありますので必ず持って行き、次の 運転士に手渡し、到着したら到着場所の指定を確認して置きます。 〇閉塞 今までのダイヤ運転では大体は単線でも自動閉そくかタブレット閉塞だろうと あまり厳密には考えないでダイヤの柔軟性を確保していましたが、今回は全線が スタフ閉塞というのが「こだわり」です。ダイヤを引く上では制限がありますね。 閉塞区間で同一方向に続行出来ないし、端末区間に1列車しか置けません。 史実の岡山臨港は昼間の貨物列車がない時間帯は併合閉塞にしていたみたいで すが、列車の運用数が変わる場面ではスタフの回しが出来ないところが出るので 多分、票券式閉塞で一部の列車で通票(スタフ)以外に通券を出していたのだろう と考えます。 岡南泉田ではスタフの通過授受が行われていますから、棒状のいわゆるスタフ ではなくタブレットのタマをスタフの代用にしていたものと思われます。 訂正、トップの発言でスタフのことをスタッフって書いてますが間違いです(^^ゞ 〇旅客列車 史実の臨港線は旅客は1運用です。 朝夕のラッシュ時は2両編成でその他は単行です。 岡山臨港は夕張の総括制御車が入るまでは機械式気動車天国でしたので、2両 編成は運転士2名の協調運転だったとのことです。 こちらのダイヤ運転では旅客をちょっと盛っていて、高校生の登校時のスジは 3両編成です。南岡山で増解結します。 夕張のキハを水島臨海から譲り受けて順次、新臨港色に変えつつあります。 キハ7003はまだ夕張色のままで整備中なので、予備車のキハ5002(江若色)が運 用についています。機械式と総括制御2両の協調運転ですな(^^ゞ知らんけど。 因みに鉄コレのキハ7002は湘南顔が大元向きです。で、7001と7003が南岡山向 きです。7002が検査に入ると7001と3でどっちも南岡山向きの湘南顔の編成で走っ たのだろうか?見てみたかったなと。 中途半端に1両足りないのは水島臨海でトラックと衝突して湘南顔が大破して 廃車になったからです。 えっ、3両用にはナハニフ153があるじゃないかって、いや車籍に入れずに南岡 山で放置していたら朽ちてしまいました。とさ(^^ゞ さて、次は各駅の配線や貨車の配置をアップしていきます。 南鉄 【キハ7002.jpg : 9.4KB】 |
キハ7002.jpg |
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