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【2309】岡山臨港鉄道の車両たち 南鉄/宮津覚 2022/04/29 19:34 |
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南鉄/宮津覚 2022/04/29 19:34 |
ども、南鉄です。 岡山臨港は小私鉄なので車両たちも少ないのですが中々個性派揃いです ので参考に来歴やら関連事項など紹介しておきます。 ◎開業時〜 〇キハ3001、キハ3002 開業時に入線した元中国鉄道(現津山、吉備線)の買収気動車を国鉄経由で ディーゼル化した機械式気動車。キハ3001はキハ05タイプの自社発注車、 キハ3002は片側バケット付きのキハ二。中国鉄道と隣の芸備鉄道の買収気動車 は多くがローカル私鉄に譲渡されていて、隣の倉敷市営にも同型車がいました。 江若車の入線でキハ3002が、夕張車の入線でキハ3001が廃車。 〇キハ1003 前コメで書きましたが廃線直前まで残ったキハ40000タイプの12m小型車で元常 磐炭鉱キハ21。戦後生まれで代燃車とウソついて、ヤミ軽油で最初からのディー ゼルカーというところが面白い。 沢山いたキハ41000はキハ40000の拡大型かと思いきや、キハ40000の方が後発 でキハ41000のショーティ(^-^; 同じエンジンで貨車1両を牽引、でも戦前の ガソリンエンジンは非力だから使い物にならなくて、30両の内、半分は大陸へ 10両はローカル私鉄へ、タイプの自社型10両を入れても少数ですね。 有名なところでは宮崎交通のチハ101がいます。チは蓄電池、EV車ですな。当時の 電池では1往復すると電池交換したと。 実車では国鉄→一畑→有田へ行ったキハ201を金屋口で見ていますが、キハ07が 入った直後で側線で休車。でも純正のキハ40000を見たのはこれ一回きり。 〇フハ102→フハ301 どちらも藤田興行片上の前後バケット付きガソリンカーを戦後に客車化した もの。102は返却、301はS43に廃車。キハの予備車でDLが牽引、あまり使われな かった様です。 ◎設定年代〜 〇キハ5001、5002 元江若のキニ12、13で日車のいわゆる「びわこ型」流線形大型ガソリンカー、 浜大津で「びわこ号」と顔合わせしていたのかな。このシリーズは好きですね、 江若はS44廃線なので現地では見てないのが残念です。 江若ではエンジンをケチって平坦線の江若でも流石に非力だったのでディー ゼル化してます(^^ゞ 岡山臨港では暫く江若色のままで、その後塗り分けは江若と同じで腰下がえん じ色からオレンジに変わりました。夕張車が来てから5001は鉄コレ色に、5002は そのままで廃車になりました。 この日車のびわこ型気動車は23両製造されて、大型車は江若のほか、北海道鉄 道(現千歳線)に大型と中型がいて、国有化後に釧路臨港のキハ1001や運炭私鉄に 中型が払下げられ客車化、貫通路付きのコハなどに、個性的だからか模型では よく見ますね。 関東では神中鉄道(相鉄)に中型が、電化後前面を平面化して片運のクハに、 上田の別所線に行ったのを見ています。小型は鹿島参宮のキハ201がいました。 〇キハ7001、7002、7003 元夕張の急行型気動車、転換クロス車です。S53に水島臨海からナハニフ153と 共に入線。70001と2は当初は両側とも湘南顔で急行運用のために片側を切妻、 片隅、片目の運転台に改造、7003は製造時からこの形態。3連だとカッコいいで すが単行は何ともですね。ナハニフ153はスハ32を短縮して張上げ屋根にした転 換クロスの18m車ですが岡山臨港では車籍に入らずでした。 両側湘南顔で残った兄弟は夕張廃線後に鹿島へ、「かめしかツアー」で鹿島に 行った時に仮台車で整備中のキハ714を石岡で見ていますね。もう何年前だろう。 特徴だったオデコのラッパ型タイフォンは鹿島では交換されていますからちょっ と残念でしたね。 ◎機関車 岡山臨港の機関車は5両ですが、全部汽車製造の製品です。 まぁ、大株主でしたからね。 〇101、102、103 どれもDB型のスイッチャーで、101は凸型、102、103はL型です。 汽車製造の初期製品。105が入るまでは本線でも活躍。 今でも南岡山の本社で102が綺麗に保存されています。キハじゃなく機関車を 保存するのは臨港線の鉄道らしいね。 〇105→DD1351、DD1352 105は一つ目でエアータンク付き台車の中期型、後にDD1351に改番。 DD1352は元江若の二つ目後期型。江若で「快速」の丸サボさげて客車の通勤 列車なんかを牽いていたやつ。 ◎貨車 ワフ1501、1502 社有のワフ、ちょっと見、屋根が高くてサイドに小窓があるワフなんだけど 車歴が凄い、こういうのがいたりするからローカル私鉄の沼は深いです。 この車は元車運車でクム1、自動車を運ぶ訳ではなく馬車用です。昭和天皇の 儀典用です。妻面が観音開きで出し入れしたと、後に有蓋車代用になって一部 が活魚車のナ1に、琵琶湖のニジマスだかを運んだそう。世話人が乗っていて、 水槽の水を車軸ポンプで上げてシャワーでかけるらしいんだが、停車中はポンプ が利かないから世話人が手動でポンプを突くそう(^^ゞ大変だよな。 岡山臨港の車はナ12、13の再改造。ワム代用になった車には妻面の扉を生かし て象を運んだことがあるらしい。興味がある人はググってみて。 岡山臨港鉄道は廃線後、県市の資本が抜けて物流倉庫会社の岡山臨港に、今で も南岡山の駅舎跡に本社があって盛業中です。側面にRマーク、オデコに岡山臨港 と表示したトラックは臨港ブルーです(^^)/ 廃線後、打ち捨てられてしまったローカル私鉄が多い中何か嬉しいですね。 最後はダイヤ運転のエントリー車両割当てをアップします。 南鉄 |
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