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【269】ホイホイ・出入庫線 きんぎょ/中澤寛 2005/02/06 13:36 [添付][未読]

【271】ホイホイ・出入庫線・その2 きんぎょ/中澤寛 2005/02/08 22:57 [添付][未読]

【271】ホイホイ・出入庫線・その2
 きんぎょ/中澤寛  2005/02/08 22:57

大橋車庫もどき出入庫線の、本線から分岐するスプリングポイント部分が1
つ出来ました。
一部、今まで他の書き込みに書いた内容と重複するところもありますが、ま
とめの意味で少し長々と書きます。また、作り方も少し変更しています。
檀上さんのHPにあるNホイホイの複線分岐製作記も、大変参考にさせてい
ただいて作っています。ありがとうございます > 檀上さん

レールは、ユニトラックのコード83を使っています。
ホイホイ必須の接続ジョイナー部をユニトラックから切り出すと、レールが
残ります。勿体無いのでそれを使います。一部は廃止線からの転用です。
ユニトラックのレールは、固定のためにニッパーで噛んだような出っ張りが
片端近くにありますから、道床部分からレールを引き抜くときは、出っ張り
があるほうの端から抜くなど、道床部分の爪を壊さないよう注意します。
接続ジョイナー部分以外の残りの道床部分も、両側斜面と裏面の突起を取り
去って板状にして、分岐部・交差部以外の場所の道床として使います。
端を2〜3mm残して各枕木の間に切り込みを入れると、R250の曲線で
も十分曲がります。枕木1本ずつに切り離しても良いのですが(そのほうが
資源は節約可能!)端がつながったままのほうが工作しやすいと思います。

分岐または交差部には、ベースにt0.5位の洋白板を使い、上にレールを
半田付けする工法を使っています。その裏には、t1.0位のベーク板を貼
ります。作り方は人それぞれ好み・得手不得手がありますので、他にもいろ
いろ方法はあるでしょう。16番の場合、N用より大きくなるので、プリン
ト基板は使いにくい感じがして、どうも手が出ません・・・
洋白板の上にレールを半田付けすると、注意しても熱で反ります。t0.5
以上の厚さがないと、クロス部分など周辺がベコベコになります。また、厚
みがあるほうが、ベーク板をネジ留めするタップ穴も確実に立てられます。
交差部分はt0.4で作ったので、随分後から手で曲げ直したりしたのです
が、横からみるとややデコボコしています。材質は、真鍮板よりも洋白板の
ほうが熱による反りが少ないような気がします。切るには硬く高価ですが。

まず、ベース上にレール敷設位置をケガきます。クロスの角度が狂うと、後
で板上で全体が敷設不可能にもなりますから、先に、4mmシナベニアと1
0×10角材で作った用地を確保しておいて、その上にベースを仮貼りして
実測して決めます。
線路中心線は、定規と250+の細棒に小穴をあけたコンパスで描けますが
左右のレール位置を決めるための型紙があったほうが楽です。市販のR25
0レール(ロコ製#100)があったので、それをなぞって、透明プラ板で
型紙を作り、使っています。
型紙でのケガキ位置は大体の目安で、実際に半田付けする過程では、ノギス
でレール間隔を確認しつつ進めます。クロスのフログ付近では、特にチェッ
クゲージが狭くならないよう、注意が必要です。レール間は17mm前後ま
で広めにしたほうが間違いがないです。R250カーブに、軸距の長めの単
車を通すようなことも考えると、タイヤ厚の薄いものが落ちない範囲で広く
しておきます。一応、NMRA規格S−3.2によって作っています。

クロスで交差するレールは、片方を通しで半田付けしたあとで、交差側が重
なる個所+内側部をカットするのが、特にカーブの位置決めが楽なので、一
般的な工法かと思います。切り離したレールを並べていっても、別に構わな
いのですが、なかなかカーブ部分はきれいにいかずイライラするものです。
重なる部分のカットには、ルータなどを使うと楽なのでしょうが、弊社工場
には装備がないので、糸鋸とヤスリでやっています。糸鋸が平らに使えない
場合は、ベースに小穴をあけて、ベースごとレールを縦にカットして除去し
穴と切り込みは半田で埋めておきます。ロの字に切り抜かずに、コの字で切
って埋めておくほうが丈夫です。
重ねるほうのレールは交差部分両サイドを削り、こちらも通しで交差・半田
付けして、あとからフランジ通過部分をカットします。
このあたりの途中では、ひんぱんに実際の台車を転がして、またノギスで測
りつつ、確認することが必要なことは言うまでもありません。
ただ、日欧各社の車輪は多少のサイズ差があるので、その辺がいつも悩みの
種になります。
トラックゲージ代わりには、道床部の切れ端を裏返しにしています。ユニト
ラのレールは、ほとんど上下の幅が同じのため、レールの頭がうまく道床の
レール取付けの爪に入ってくれます。
ベースに半田付けするレールは、設置個所に合わせ、必要十分なレールを外
に伸ばしておくことが必要です。あまり長すぎるのは工作しづらいですが、
接続部のジョイナー端まで数mm足りないなんていうのは悲劇で、延長も難
しいですから、よ〜く考えておきましょう・・・ ジツハアブナカッタ!!

レールを貼ったベース全体は、当然このままでは左右導通していて使えない
ので切り離しますが、切り離す前にベーク板にネジ留めする穴をあけます。
左右のレール間とフログ部の無電区間のギャップ位置を、ベース上にマーキ
ングして、適宜ベーク板とネジ留めする位置を決めます。切り離した後の固
定を考えて、1ブロック2ヵ所以上、出来れば3ヵ所以上でネジ留め出来る
ようにします。
洋白ベースの両端など2〜3カ所だけ、まず下穴をあけてから、ベーク板の
同じ位置にもこちらはネジの太さの穴をあけ、洋白ベース穴にタップを立て
2枚を固定します。残りの穴は、2枚一緒に下穴サイズであけてから外し、
ベーク板の穴は拡げ、洋白ベースの穴にはタップを切ります。
穴あけすると、洋白板には「めくれ」が出るので、きちんと削り取ります。
1.4ネジのSサイズなべ(エコー製)2mmを使いましたが、Sサイズな
べの頭の分で、出来上がり後ちょうど良い厚みになります。

この後、洋白ベース+レールを、マーキングしたところで切り離します。
普通の金属鋸歯の厚み分だけでもいいのかも知れませんが、短絡トラブルを
防ぐため、ベースもレール部も1mmほどの幅に切り込み、あるいは切断後
ヤスって拡げています。レールの隙間には、特に何も挟んでいません。
切り離した各ブロックを、ベーク板にネジ留めすれば、ほとんど完成です。
あとは、無電区間をはさんで分離したブロック間の配線を付けます。
分岐フログ周辺では2本、交差では3ヵ所をつなぐものが2組必要です。
レール脇に電線を半田付けし、小穴経由ベーク板裏側を回します。

ちなみに、今回の分岐フログの無電区間は12mm、交差部フログは11m
mで済みました。路面系で短い軸距台車の17mmというのにも、まぁこれ
なら十分でしょう・・・

分岐の先端レールは、0.4ステンレス線を使って、スプリングポイントに
しています。先端部途中のレール側面に穴をあけ、そこにステンレス線を掛
けて、他方の端はレールに沿わせバネを効かせて留めています。関節部分は
0.5線をリング状にしてあり、先端は外れないように横方向に0.5線を
突き通しています。

いままで、今回先につくった交差部2ヵ所までは、洋白のベースとベーク板
をエポキシ接着+ネジ留めしていたのですが、今回の分岐部からネジ留めだ
けに工法変更しました。
ネジ留め位置が十分な精度であけられて、洋白ベース板の厚みがありベコベ
コしなければ、接着不要という判断です。この方が工作手順も楽で、接着待
ちが無いので時間も掛かりません。
実は、エポキシ接着した後にドリルで穴あけしたら、めくれが出たためでし
ょう、接着が剥がれてしまうという失敗があって、考え直したのです。

Trolley Model Train ======================
東日本電軌・愛宕軌道線 きんぎょ/中澤 寛 東京/多摩

添付画像
【ohhashi-cross4.jpg : 60.1KB】
[添付]
ohhashi-cross4.jpg
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.0.3705)@usen-220x151x85x10.ap-US00.usen.ad.jp>

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